リベルダージ
サンパウロ市内に「リベルダージ」と呼ばれるエリアがあります。
少し前までは”日本人街”と呼ばれていました。
今は韓国や中国、アジアの方が多く住まわれるようになったので
"東洋人街”と呼ばれるのだそうです。
サンパウロ最終日、本来ならば帰国する日だったのが
なぜか飛行機が満席で取れず、休日ということもあって散策に行きました。
日本人にはなじみやすい街灯の形だったり
種類は南米のお花ですが、こんな感じで
路上で昔開催されていた市(いち)のようなお店が
たくさん並ぶのです。
例えば日本らしいお扇子や竹細工品のほか
ちびっこ用に千代紙が売っていたり、毛筆で
名前を書いてあげる書家さんもいらっしゃいましたよ。
20世紀初頭に始まったブラジル移民政策によって、
日本からも多くの方がご家族で渡ってこられました。
言葉も違う、土壌も育成植物も違う環境の中で
過酷な労働を強いられる時期もあったと伺います。
その後、多くの方はご自身の農地を所有し農家さんとなり、
大根や米など、多くの日本野菜を栽培しはじめました。
併せて灌漑や道路整備にも尽力され、
実際サンパウロの河川沿いを走っていると、ここは日本かな?と思うほど
国内そっくりな護岸の作りになっているのです。
リベルダージは終戦後作られたといいます。
最盛期にはホテルや多くのお店が立ち並び(今も多いです)
とてもにぎわっていたそうです。
なので、リベルダージのスーパーマーケットに行くと
日本でもよく見かけるお野菜のほか、
白米やお餅、切干大根(!)などまで売っています。
ちくわの種類がやたら多いのにはビックリしました(笑)
先人の功績のおかげで、日本人の知名度はとても高く
日本人というだけで歓迎してくれる雰囲気のサンパウロ。
正直物騒だし、毎日何人も誘拐される場所らしいですし
私も防弾ガラスの車がついたのは後にも先にもココだけですが
他のどの国よりも日本食がおいしくて、お日さまのような
笑顔にあふれる街でした。
今度は(仕事じゃなくて)サンパウロ以外の街にも行ってみたいなあ。