ピンクの壁
ざっくり25年前まで、ドイツは東と西に分かれていて、
飛び地のように東西で分断されていたベルリンには
簡単に出入りができないように、長いながいベルリンの壁があったことは
教科書に載っているレベルのお話なのでご存知ですよね。
たまたま一週間くらいベルリンに滞在していて
流れてきたSNSのつぶやきをみたら、行ってみたい場所を見つけました。
<中村真人氏 @ masatoberlin のツイート>
ベルリン南のテルトウの桜並木を今日初めて見に行く。正直、こんなに素晴らしいとは思わなかった。4月末の桜祭りのときはまだ五部咲きだったようで、いまがベストの時期なのかも。SバーンのLichterfelde Südが最寄り駅です。 pic.twitter.com/0tnYbvUsYp
— 中村真人 Masato Nakamura (@masatoberlin) 2016年5月3日
これをみて即検索しました。
こんなに美しい桜が満開になっていると聞いたら。
そしていま自分がベルリンにいるのなら。
件の場所、テルトーまではベルリン中央駅から電車で30分。
行かない理由が見つかりません。
駅からはグーグルマップ先生に教えてもらいましたが
私は場所や国を選ばず、方向を大体間違えるので
一旦は真逆の出口をずんずんと進み…(笑)
途中で違うことに気付き、駅に戻り桜をめざします。
ココの駅は住宅地の中にあるらしく、お家が並んでいます。
ただ、通りや区画のいろんなところに、ポツポツと八重桜。
ゆっくり歩いて15分ほどでしょうか。
その桜並木が見えてきました。まさに満開の桜が一面に!
緑の芝生とピンクの桜が延々と続く場所です。
メインで動かれた桜キャンペーンというのがあったそうです。
テルトーという街はベルリンの隣町なんですね。
ドイツ国内だけではなく、ベルリンも東と西に分かれていたので
ここにも東西を分断する長い長い壁がありました。
壁が崩壊した後、コンクリートの冷たい壁があった場所には
桜の苗木が植えられました。
それから22年(ベルリンの壁崩壊は1989年ですが)。
日本から送られた桜の苗木はのべ9000本近くに上り、
ここには約1000本の八重桜が毎年きれいな花を咲かせています。
毎年桜祭りというのが行われているそうで(行った時は終わってた)
地元の方はじめ、多くの皆さんが来られるんだそうですよ。
鳥のさえずりと子供たちの遊ぶ声があふれる
歴史を象徴する場所にちょうど行けて、本当に良かったなあと思います。
<テルトー桜並木> 最寄駅はLichterfelde Süd (S25) 徒歩10~15分
電車は10分に一本くらい出ています。所要時間約30分。
地図中左上「リヒターフェルダー・アレー」と書かれたあたりです。
地図にも書いてあるけれど、ベルリンとブランデンブルグがここで分かれています。