たびずきの旅日記

海外小ネタとおいしいもの、ステキな場所

大人の火遊び(本編/写真多め)

 サン・ホセの火祭りでは、

地区ごとにファリャと呼ばれる張り子が作られます。

このファリャがとてつもなく本気の完成度で、

その年の話題になった出来事をもとに、皮肉やユーモアに富んだ

デザインが見ものです。

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小さいものでは大人の背丈くらいのファリャから、

多いものだと大体5メートルくらい。

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そして、お祭りの最後に燃やされるファリャに至っては

10メートルはあるだろうというごっつい作品です。

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一年かけて作られるファリャのほとんどは、お祭りの最終日夕方から

真夜中にかけて燃やされます。

 

 ところで、マリア像に献花するパレードもとてもステキでして

巨大なマリア様の木像に、街中の女性(赤ちゃんからおばあちゃんまで)が

民族衣装を身にまとって献花します。

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 3~4歳のお嬢ちゃんから、ティーンの女の子たち

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キレイなおねえさんからお母さん、おばあさんまでみーんな。

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こんなに小さいちびっこ(寝てる…♡)も練り歩きます。

 

 この献花パレードはほぼ半日かけて行われるようで、

マリア像の献花が終わるまで見届けようと思いましたが

25時をまわった時点でさすがにギブアップ…(笑)

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 翌日同じ広場に見に行くと、できてました!マリア様!

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 本当に神々しいというか、息をのむってこういう時ですね。

恥ずかしいのですが、目に入った瞬間泣いちゃいました(笑)

 マリア様の御足下には、献花パレードで捧げられたお花がたくさん。

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 街いっぱいに花の香りが拡がって、時折フワッと漂う

オレンジの花の香り(バレンシアオレンジで有名ですね)。

こんなにステキな時期はないです。

 

 夜には毎晩花火が上がり、お祭りが終わるのは25時~26時。

その分朝はゆっくりで、お昼過ぎのマスクレータから始まります(笑)

 

 火祭りの最終日の夕方には、ファリャの足元や作品のいたるところに

爆竹や(燃やすための)引火材が仕込まれ始め

20時くらいから、小さなファリャが燃やされ始めます。

 私たちがステイしていた先の近くにも、結構大きなファリャがありました。

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この時点で23時(笑)

これが、

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こうなって

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こうなります。もう完全に火事です(笑)

火の粉や灰は舞ってくるし、炎の輻射熱もスゴイ。

 

 しかし、お祭り最大のファリャになると

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このくらい大きいので

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こんなに燃えます(炎の高さに注目です)。

写真だけみた方は、決してこれがお祭りとは思わないですよね(´ω`)

 

 一番大きなファリャが燃えたのは25時。

眠さも吹き飛ぶ迫力と歓声と熱気にしばし包まれました。

 

 バレンシアではこのお祭りが終わると、

いよいよ春本番となるそうです。

サンホセの火祭りは3月12~19日と、お日にちが決まっているので

今年は終わってしまいましたが、ぜひ来年行ってみて下さい。

 

 大人の火祭り、ハマりますよ?ヽ(・ω・)人(・ω・)ノ